岡山県訪問看護ステーション連絡協議会の研修に伺いました。
訪問看護における倫理課題は、
・利用者からの暴言・暴力への対応
・ゴミ屋敷をそのままにしておけるか
・患者(利用者)への治療方針について家族間の意見が一致しない
・了解を得て進めた治療に対して、後から家族がクレームを言う
などなど。
ああ、本当に現場の看護師たちは、厳しい状況に対応しているのだろうなと思いました。
訪問看護の現場で管理者をしている人たちは、
ほぼ全員がプレイングマネジャーとして、自身も訪問看護に出向きます。
管理者としての役割と、実践家としての役割とをきっちり分けきれない中で、
実に多くの倫理課題に直面してしいることがわかりました。
そのうえで、自分たちの倫理課題を客観視してみることを試みました。
すると、”倫理課題だ!”と思っていたことは、実は倫理課題ではなかったことに気づいたり、自分の胸の中に潜む(出してはならないと封じ込めていた)感情に気づいたりできたようです。
これまで、私が使ってきた「管理者の倫理的意思決定プロセスモデル」は、病院管理者からのデータを元に作ったものですが、訪問看護の看護管理者にも使っていただけそうな感触を得ました。
看護管理者は、何でも倫理課題だと思い。自分がそれにうまく対応できていないことを責める傾向にあります。
そのような負のスパイルに陥っていかないように、自信の倫理課題への向き合い方を確認してほしいと思って6時間を組みました。
うん。ちょっとはお役に立てたかなと思っています。