2月に大阪精神科病院協会で講演を依頼されています。
少しでも事前に勉強できればと、
昨日は、804の精神病床を有する浅香山病院を見学させていただきました。
学生時代での3週間の実習体験と、2年ほど前に講演で呼んでいただいた長野県立こころの医療センター駒ヶ根で見聞きした範囲でしか精神科看護のことはわかりません。(駒ヶ根でのことは、http://office-katsuhara.com/archives/611 を参照下さい)
そんな私に、国本看護部長は時間を割いて、とても丁寧に現状を説明くださいました。そして、師長さん方に院内を案内いただき、デイサービスを兼ねた食堂でランチ。その後は副部長さん達との意見交換会と、濃い充実した時間でした。
とても印象に残ったのは、
●患者さんの生きている空間と時間を共に過ごしているという感覚が、
看護師達にとても強くあること。
●心の中のことは見えない。わからないから、知ろうとする。
敵意を向けられても、邪険にされても、それでも知ろうとし続ける。
そしてある時、ふと患者さんが心を許してくれる瞬間を逃さない。
そこから一緒に築く関係性の中で、こう言われることがある。
「あの時は、悪かったなあ」って。
患者さん、自分にキツく当たったことを覚えているんだ という話。
患者と共に過ごすということ。
患者と看護師だけど、人と人が普通にあるというだけ。
その素朴な当たり前の関係性が、精神看護の中ではわかりやすく現れてくるのだろうか。
精神看護に没入する看護師達の話をもっと聴きたい。