兵庫医科大学看護学部の4回生に2コマの講義(5月18日)。
「医療の質」「専門職と倫理」
双方向のやりとりを、むちゃくちゃ大事にする講義だから、
学生さんたちは、いい意味で緊張していたと思う。
たとえば、こんな感じ。
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一日遅れのレポート提出について
A先生:規定だから受け取らない
B先生:特別に受け取る
さあ、みなさんは、どちらの先生の倫理性が高いと思いますか?
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この問いで、双方の意見を聞き出し、
なぜ、自分はそう考えるのかを深掘りしてもらう。
相手の意見をきいた自分は、さらにそれをどう考えるのか。
そう、miniディベートみたいな感じ。
正しいか間違っているかではなく、
自分が大事にしている価値観が何なのかに近づいていく中で、
相手の価値観も見えてくる。
そこが、協働の出発点。
倫理って、倫理綱領への当てはめでも、四分割法を埋めることでもない。
私という存在の価値観が、
自分や社会にどのような影響をもたらしているのかを知り、どう生きるかを考えることだと思う。
講義が終わり、「面白かった」と言いながら出て行く学生がいた。
私が発言を指名した学生も、「面白かったです」と言ってくれた。
さて、この面白いという感覚。
私は、サイコー!だと思うんですよ。