「発達障害特性のある看護学生・看護職への理解と支援」

投稿者: | 2025年5月20日

5月17日(土)、18日(日)は、日本看護倫理学会の年次大会に行ってきました。
お役も発表もなかったので、久しぶりにゆっくり学会を楽しみました。

表記のパネルディスカッションでは、現場で対応が難しいと感じさせる発達障害特性のある職員に、どうかかわるかをとても考えさせられました。

看護部長をしていたとき、配属後にその特性が出た人がいました。
現場はとても頑張ってその人の成長を支援していましたし、
その人も、その人なりに努力していたと思います。
そんなある日、出身校の先生が私に「勝原さん、よくあの人を採用したよね」
と言ったのです。
その時の私は、「うちの病院の採用試験を受けるとわかっていたら、事前に教えてくれたらよかったのに」と答えたのを今でも覚えています。

もちろん、個人情報だから学校側が話してくれるはずがないことは百も承知です。ただ、現場の苦労・苦悩を毎日のように聞かされていただけに、そう答えたのでした。

10年以上前の話で、
今から思えば、学校側も受け入れる側も、発達障害についての知識や対応について未熟だったと思います。

このパネルディスカッションでは、そのときのことを思い出し、
今ならどうするだろうかと考えました。

おそらく、採用向けのホームページに、

身体の不自由がある人や発達障害特性がある人は、どのような症状があるのか、どのような支援があれば患者さんに接することや、自らの学習を進めることができるのかなどを、面接のときに教えてください

と記載することを提案するだろうなと思います。

もちろん、これですべてが順調にいくわけではなく、
受け入れ側の準備は相当必要です。

ただ、100人に一人が発達障害特性をもっていると言われている昨今です。
看護師の仕事の仕方や看護師のキャリア発達のありようについて、いつまでも従来のモデルで通じるとは思いません。
杉原 博子(岐阜大学医学部附属病院看護部) さんの発表内容にあったように、一人一人の特性にあった支援ツールを用いることは、現実的で将来性を感じました。
川上ちひろ(岐阜大学 医学教育開発研究センター)さんの雑誌記事は、帰ってから検索していろいろ読み、勉強させてもらいました。

ちょっとは理解が進みました。
パネルの企画、ありがとうございました。

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