コンサルテーションをさせていただいている病院で、
看護師の一日の業務を知るために、病棟看護師に同行しました。
入院患者のほとんどが高齢の方なので、
他の職種との判別を確かなものにするという目的もあり、
この病院では、看護師はナースキャップをつけています。
そういうわけで、私もユニフォームにナースキャップ姿となりました。
最後にナースキャップをかぶったのは、1994年。
それ以来のことです。
その頃は、ナースの象徴とされていたキャップをかぶるのに
大きな抵抗を感じていました。
でも、今日は、まったくそんなことはなく、
すんなり受け入れられる自分に驚きながら、新鮮な「看護師感覚」を覚えました。
患者さんには、「あんた新人さん?」と聞かれ、
「わかりますかあ?」と笑いながら答えることが、しばしばでした。
私は、ナースキャップ廃止のプロセスを経験してきたので、
キャップの是非について議論するつもりはありません。
現場では、さまざまな職種がチームを組んで仕事をすることが、
年々濃くなってきています。
だからこそ、
患者・家族にとって、誰が看護師なのかが、名札が見えない距離でもわかるということは、一層大事になっているということを、改めて書きたかったのです。