山梨県甲府市で開催された第7回日本在宅看護学会に参加しました。
昨日は、訪問看護に従事する人たちの輪の中に入り、
「遺伝性疾患を持つ人とその家族への対応」という難しい症例について、共にディスカッションしました。
私には訪問看護の経験はありませんが、
一緒に話す中で、看護師として大事にする視点が私にも見えました。
又、複数の人たちの目を通して、一つの事例が読み解かれていく面白さを、久しぶりに体験しました。
今日の午後は、
平成29年9月に厚生労働省から出た「情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等ガイドライン」の説明を聞きました。
日本では、病院よりも自宅で亡くなることを希望している人が多い。それにも関わらず、ほとんど人が病院で亡くなっているとうい統計結果があります。
だから、終末期の患者に継続的に関わってきた訪問看護師が死亡診断をすることで、自宅での看取りを増やせないだろうかいう発想から生まれたガイドラインだったようです。
しかし、実際のガイドラインは医師がすぐには駆けつけることのできない離島でしか適用できないような内容であり、また情報通信機器の購入は現場に委ねられているようです。
現実に運用できるのかなという疑問と、結局自宅での看取りは増えないだろうなという感想が残りました。
2年後に見直すということでしたので、注目していきたいと思います。