起きたら、盛岡は雪――！でした。
ここで生活している人には、なんら珍しくないのだとわかっていても、
私には、とても新鮮な光景です。
今日は、朝から
岩手県立大学看護学研究科で特別講義。
「大学院修了後のキャリアを考える」がテーマです。
学生さんの大学院修了後の進路は、看護の現場に戻る人、大学教員になる人、フリーになってこれからを考える人などさまざまです。
実は、事前に、学生さんの不安や悩みにどんなことがあるのかは教えてもらっていました。
それを読んだときに、いわゆる資料を作り、それに沿って講義するという形は止めようと思いました。
少人数のクラスなので、それぞれが抱える具体的な不安に丁寧に向き合おうと考えました。
必要に応じて理論や概念を用いたり、コーチングしたり、グループダイナミクスを使ったファシリテーションをしたりすることで、
きっとそれらの不安や悩みには、
自分自身で道を見いだせるだろうと思ったからです。
ただ、大事なのは、上記のどのパターンで進めるにしても、
学生が本音で話さなければ、功を奏すことはありません。
意識しているか否かは別として、
不安の源にアクセスして表出できたときに、
クラスの他の皆さんのコメントが生きてきます。
理論や学説との本気の融合が叶います。
今日は、何度もそんな瞬間がありました。
きっと、10年後には、
「そういえば、大学院修了する時、なんだか不安だあーなんて、言ってたっけ？」
なんて、会話ができているんじゃないかな。
クラスが終わるときには、そう思わせる、素敵な表情の皆さんでした。
