世界中の人びとが、個人として、家族として、組織として、仕事として、社会の一員として新型コロナウイルスへの対応を行っています。日本では、緊急事態宣言が区域によって解除されるなど、5月18日(月)時点では少し人びとに笑顔も戻ってきたようです。しかし、第2波、第3波が来ないとも限らない状況は変わりません。
ヘルスケアワーカーは、平穏な時期であっても緊急時であっても、人びとの生活や生命を守るために全力を尽くします。それが使命であり、当然なことだと思っていても、自らが感染する恐怖、家族や大事な人を感染させるかもしれない不安はつきまといます。そして、社会からは温かい応援もあれば、心ない誹謗中傷も受けます。ヘルスケアワーカーだからこそ感じることは、表出することを憚られることも多く、すべての人の理解を得ることは容易くありません。
実際、現場からは、「疲れてきた」「人に優しくなれない」「限界だ」という声が少なからず聞こえてきます。その一方で、「やるしかない」「自分たちが倒れるわけにはいかない」といった、自らを奮い立たせるような言葉もあります。本当に、みんな現場で頑張っているのです。
今どんな状況であるか、どんな感情を持っているかは、キャリア形成に影響を与えます。キャリアは、過去、現在からつながっていくものです。そのため、今ここをどう生きるのかが、これからのキャリアにつながるのです。
このワークショップでは、参加者に、それぞれの「今ここ」をしっかり感じてもらいます。まずは、自分がそういう状態でいることにOKを出せることが大事です。そして、今ここをどう捉えるのか、どのように日常をコントロールするのか、明日につなげる生き方とは何かについて考えていきます。また、同僚、部下、上司、家族、患者、利用者など、他者にもOKを出せることで、より豊かに過ごせるようなセッションも用意しています。
ヘルスケアワーカーでない方であっても、企画に興味を持ち、積極的に参加いただけるのでしたら大歓迎です。どうぞ、周囲の方をお誘いの上、ご参加ください。
申し込み先 info@nurse-cs.com
令和2年5月18日(月)
ヘルスケアワーカーキャリア学会
会長 勝原裕美子