1月に行った座談会が、医学界新聞で記事になりました。
(http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03213_01)
拙著「組織で生きる:管理と倫理のはざまで」を参考にしながら、
医療組織における倫理について、たっぷり語ったときの記録です。
ご参加いただいた3人との語らいは、
医療組織で生きる看護管理者の”すごさ”と”素晴らしさ”を感じるものでした。
熊谷 雅美氏(済生会横浜市東部病院 副院長兼看護部長)
下岡 美由紀氏(京都岡本記念病院副看護部長)
中野 千秋氏(麗澤大学大学院経済研究科 研究科長・教授)
紙面の都合でカットされてしまいましたが、
中野千秋先生の素晴らしいコメントを残しておきたいので、ここに書かせてもらいましょう。
おそらく、こんなふうな表現だったと思います
↓
「企業で”倫理”という言葉は敬遠されたちだけど、看護師の世界では普通に使っていることがすごい。
看護の世界で倫理課題の議論が日常的に行われていることが、企業の見本にもなります」
勝原さんが本を出されてから(まだ拝読できておりませんが)、自分が管理と倫理のはざまに陥ったことはあるかな、とずっと考えてきました。
医学界新聞を読んでも、課題にぶつかっているのかも知れないけれど、涙を流し悩む経験は思い当たらず。
どういうことかな、って思いながらこのところ過ごしてきました。
ここ数日、これが管理者が抱える倫理的課題というのに向き合い、今日ぶち当たりました。
自分の決断がよかったのか、考えると涙がでます。
中村典子様
後から、「これでよかったのか・・・」と思い起こすことがあったとしても、
それでも、その時点では決断しなければならなかったのですね。
人間は未来をイメージすることはできても、未来を見ることはできないので、
その時点、その時点で、最善を尽くそうとするしかできない。
そんな自分の限界を感じることの中に、「倫理性」があるのだと思います。
肯定と否定の繰り返しの中で、やっぱり肯定する生き方をしたいものですね。