“看護の仕事を整理して他職種に移行する”というプロジェクトのコンサルを始めました。
看護師は、業務一覧を見れば,
「何が他職に移行できる業務で、何が看護師にしかできない業務なのか」を、かなり明確に区別できます。
だから、論理的には、移行は容易いはずなのです。
しかし、
看護師からのヒヤリングによって作られたはずのその「業務」一覧には、
本質的な「看護の仕事」が出て来ません。
それは、
看護にしかできない業務の中にも、
他職に委譲できる業務の中にも、埋め込まれてしまっているのです。
例えば、
患者の気持ちをゆっくり聴くとか、
家族と最期の時間を豊かに過ごせるように時間や場を設定するとか…
そんな内容は、業務一覧にはありません。
何かの業務をしながら行うこともあるからです。
だから、
業務を他職に委ねるといっても、看護師はすっきりしません。
あるいは、
業務ではなく「看護」という別の意識で行っているのだと思います。
「看護」は「業務」ではないから…?
「業務」って何?
→ 職業や事業などに関して、継続して行う仕事 (デジタル大辞林)
→→それなら看護師にとって看護は業務でしょ、と思うのですが、
私自身にも違和感があるのはなぜ?
自分の頭の整理のためにも、今、いろんな図を描いています。
この課題、うちの修了生が修士論文で取り組み今も引き続き追究中です。
そうなんですね。
私も、図が描けました。
現場の看護師にみてもらいながら、完成度を高めたいと思います。
学生さんの論文、どこかに投稿されているようでしたら、ご教示ください。