思い込んだら失敗する

投稿者: | 2017年3月25日

日本医療・病院管理学会第353回例会「病院管理学の到達点」に参加(http://www.jsha.gr.jp/reikai170325.html)。

今日の会は、オーガナイザーである小山秀夫先生(兵庫県立大学大学院経営研究科教授)の定年退官記念講演も兼ねてのもので、大変盛況だった。

消費税先送りの功罪、公的組織の経営の甘さ、医療に「地域」「生活」という言葉を入れることによる問題の非焦点化、霞ヶ関の机上論理と現場の乖離・・・

たっぷり80分間。
歯に衣きせぬ物言いで、痛快な中に論理性と現場への愛情が感じられる小山節の炸裂した講演だった。

シンポジストからの質疑応答で、
失敗談を聞かれて、小山先生はこう答えられた。

「自分の体験を絶対視することは間違い。絶対こうだと思い込んだときは失敗した。うまくいくものもいかないものも、時の勢い」

どの世界でも、体験することや経験は大事だと教えられる。
だけど、それぞれの人に体験や経験があるのだから、
自分のものが「絶対」ということはない。

時の勢いかあ。そうだよなあ。
それを読むのが、なかなか難しい。

そして、最後に、こう締めくくられた。

「70歳になったら、判断を100%間違える。
65歳になったら、判断を50%間違える。」と言われたことがある。
だから、自分は65歳ですべての公的な仕事から退くと決めた。
もしも(皆さんが)70歳まで働くのであれば、
40代、50代で学び直すことは必要です

経験だけでは独り善がりになる。
知識だけでは変化のスピードに追いつかない。
だから、その両方が必要なのだと私なりに理解した。

今は、学ぶ場がたくさんある。学ぶ機会もたくさんある。
学ばなければ、もったいない。

 

 

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