今日は、東京で訪問看護管理者養成研修会の講義。
看護管理に必要な知識体系及び、看護管理者の役割と活動について話しました。
受講生の中には、管理者初心者の人、目標管理という言葉を使ったことがない人などもいて様々。
だから、組織って何?職場の現状把握ってどうやってするの?組織の外部環境は?なぜ人は働くの?
といったような問いをいっぱい投げかけ、自ら考えてもらうようにしました。
休み時間中は、何人かの人が職場の困りごとや自分の悩みを持ってこられ、それを聞かせてもらっていると、あっという間に10分の休憩は終了。
質問が出るということは、ちゃんと考えているということなので、よし!です。
『組織って何?職場の現状把握ってどうやってするの?組織の外部環境は?なぜ人は働くの?』good question因みに”That’s a good question.”は答えに窮したときに使われる、『えっーと、それは良い質問だね』(時間稼ぎですね)因みに、私が答えに窮するには多分、『なぜ人は働くの?』です。何十年か前に読んだ”黒井千次”さんの著書に
********働くことと遊ぶこと――「労働」と「遊び」を互いに背反するものと考えるのではなく、むしろ、相互補完的な人間の営みとして受けとめようとする姿勢こそが重要なのだ。「労働」の中には「遊び」がひそんでおり、「遊び」の底には自己表現を核とする「労働」が沈んでいる事実が忘れられてはならないのである。「労働」は疎ましく「遊び」は好ましい、という単純な感覚論をもってしては、「労働」そのものはおろか、「遊び」の本質さえ掴みそこなうことになるだろう。つまり、「労働」のあり方が正確におさえられていなければ、「遊び」のありようも探れぬわけである。いずれにしても、「遊び」に向けられた欲求のこれほどまでの肥大を、生活レベルの向上による文化的豊熟の表現であると喜んでばかりはいられない。「労働」が病んでいる時には、「遊び」もまた病んでいるのだ。――本書より*******
こんな、ことが書いてあり以来、気に入って今でも大切な”教え”にしています。長文・駄文、失礼しました。
松本洋一様
良書のご紹介をいただき、ありがとうございます。
私はplayful learningという上田信行先生の造語を大切にしています。
楽しく学ぶという感じでしょうか。
仕事と仕事以外が補完しあいながら、どちらも充実できるようなことをいつも考えたいと思っています。
「労働」が病んでいる時には、「遊び」もまた病んでいるのだ。 というフレーズは、それに近い考え方だなと思って読ませていただきました。