令和元年9月スタートの勝原私塾2期生の募集を開始いたします。
この私塾は、次のようなことを統合し、「管理とは何か」を考えるための現時点での私のすべてのパワーを盛り込んで構成しています。
・医療界以外でのラインマネジャー、臨床看護師、大学教員、現場トップマネジャーをしてきた組織での経験
・25年間実施してきた講演、研修、コンサルタントなどの対外的なすべての経験
・看護管理学、経営学の学び
これまで、私は現場管理者から見聞きした問題や悩みを解き、整理し、次に向かえる力を編み出してきました。その力を使い、現場の管理者、あるいは管理に興味を持つ人たちが、管理の奥深さに気づき、管理を楽しめるように学びほぐしをし、改めて土台を作るのが、勝原私塾です。
この塾では、具体的には、次のような方たちを支援します。
▶山積する現場の問題に追われ、疲弊している管理者
現場には、実に数多くの問題が存在します。
スタッフ育成、上司との関係性、他部門との連携、経営への貢献、クレーム処理、質向上への取り組み、目標管理、労務管理・・・
それらをこなしても、こなしても、また次々と問題はわいてきます。 降りかかる問題に真正面から向き合うこともあれば、見て見ぬふりをしてやり過ごすこともあるでしょう。同時に発生する多重課題に悩むことだってあります。時間はいくらあっても足りません。
すごく頑張っているのにやりがいが感じられない。仕事熱心で一途な管理者ほどそう感じてしまいます。それでは、もったいないです。その頑張りをやりがいにつなげる支援をしたいのです。
この塾では、問題の本質をとらえたり、多角的に問題を吟味したりすることを繰り返し行います。その結果、問題に踊らされず、問題をしっかりつかみ、落ち着いて取り組めるようになります。
▶基本的な管理の知識が不足していることに不安を感じている管理者
現場での実践には自信があっても、管理の仕事には不安を持つ人がいます。第一線の現場の仕事は好きなのに、管理は好きではないという人もいます。
そういう人は、なんとか管理のノウハウを学ぼうと、大学院への進学や職能団体の継続研修受講など勉強する機会を捜すでしょう。しかし、日常業務の調整や生活とのバランスを考えると、すべての人が行けるわけではありません。
この塾では、管理者にとって必要な組織論、組織行動論をベースにした理論をたくさん教授します。そして、実践現場でそれらの理論をどう使うかも議論します。そのプロセスにおいて、かなり高度な大学院レベルの学びを、楽しく短期間で体験し、習得することができます。
その結果、交渉力、問題解決力、意思決定力などが増し、現場で起きている現象を可視化し、整理したり説明したりする力がつきます。現場に熱い管理者だからこそ、この力をつけることで、現場をより深く広く思考するようになります。
また仲間ができることで、何か困ったことがあったときにも、そのつながりが財産になり相互に支援を求めることができるようになります。
▶それなりに頑張っているけれど、物足りなさや不全感を感じている管理者
すでに大学や大学院、あるいは研修などで管理について学んだことはあるけれど、もう一度学び直しをしたいという向上心の強い人もいるでしょう。
学ぶことに終わりはありません。
周りからは、ちゃんとできているという評価をもらったとしても、もっと学びたいという気持ちは抑えられないものです。
立場や環境が変わり、経験が豊かになると、それに応じた学び直しや新たな学びの場が必要です。
この塾では、管理の理論や現場のリアルな課題を使って、自らの管理のスタイルや思考パターンを再確認します。そのときの、気づきや刺激が、新たな活力や肥やしになります。
その結果、これまでとは違う視点で現場を見るようになり、管理する自分をコントロールできるようになります。
【何をするのか?】
私は、次のような質問をよく受けます。
・ なぜ、臨床経験が少ないのに臨床がわかるのか?
・なぜ、看護師長をしたことがないのに看護部長ができたのか?
・なぜ、執筆もできて現場もできるのか?
・なぜ、大学教員も経営も起業もできるのか?
そう聞かれるたびに、 周囲に支えられたからとか、興味のあることを一所懸命やってきたから と答えてきました。
でも、それだけではないことに、自分でも気がついています。
たぶん、私の能力は、
俯瞰する力と接近する力を同時に使えること
そして、
論理性と情緒性を同時に使えること です。
この能力があれば、次のようになります。
●これまでの学習や経験で身につけてきたことを意識的に使える
●物事の本質をとらえ、短期間で問題の解決を導きやすくなる
●見えている現象より先を読み、先手を打ちリスク回避を諮ることができる
●組織や他人が決めた道にとらわれず、自分の選択した生き方にOKを出せる
これらの能力の取得を叶えるのが、この塾です。
この塾の私の役割は、次の2つです。
▶2つの世界を行き来する橋渡し役
学びほぐしには、2つの世界を行ったり来たりすることが大事です。
自らの経験を俯瞰したり接近して入り込んだり。理論的に説明したり経験知として押さえたり。
私たちは普段、生活や仕事など自分が存在している場に埋め込まれていることがほとんどです。そのため、ある部分だけを取り出して、眺めて吟味するのが難しいです。学ぶ中で、参加者の2つの世界の橋渡し役をします。
▶ 思考を刺激するファシリテーター
この塾は学習塾のように、椅子に座って話を聞くだけのものではありません。二人一組、三人一組、ときには全員で車座になって、さまざまなグループワークやセッションをします。
日常とは異なる場に身をおいて、自分の考えや感情を表現する場です。 相互尊重できる仲間の中だからこそ、感情豊かな素の自分でいられます。
話します。聞きます。笑います。泣くかもしれません。考えます。歩きます・・・そこからしみ通るような学びを体感してもらいます。全身を使って思考を刺激するようなファシリテーションをします。
【どんな塾なのか?】
この塾は、 相互学習、相互成長の場 です。
参加者が互いを尊重し、互いから学び、互いの成長を共に喜び合う場です。
そして、 学びほぐしの場 です。
一度学んだことが、必ずしも通用し続けるとは限りません。他にもっとよい考え方や方 法があるかもしれません。
この塾では、参加者が学習したことをいったん脇に置きます。そして、これまで見聞きしていたはずなのに意識していなかったことに着目し、その思考を掘り下げていきます。そこで得た新たな気づきから、次を再構築していく力をつける場なのです。
【具体的な内容は?】
塾は、全8回です。
以下のような内容を、順不同で8回の中に盛り込みます。 これらの概念は例ですので、参加者のニーズやご要望に合わせて内容を柔軟に変えてい きます。
理論の説明もしますが、テキストやビジネス書を読めば書いてあるような話ではなく、 現場に生きる理論として扱います。
▶キャリア論
キャリア発達、キャリア支援、専門職論、役割取得、成長、社会化、人材育成、継続教育、コーチング など
▶組織論
集団の成り立ち、集団の意思決定、分化と統合、組織のサイクル、グループダイナミクス、チームマネジメント、組織倫理、組織文化、組織変革、学習する組織、ナレッジマネジメント、歴史の継承、組織文化の解読、変革理論、異文化の採択と却下 など
▶ 組織行動論
リーダーシップ、マネジメント、パワー、モチベーション、コミットメント、意思決定、ストレスマネジメント、交渉力、アサーション など
▶ 経営論
管理者の日常行動、質評価、サービスマネジメント、ネットワーク論 など
現在開講中の1期は、次のようなメインタイトルで 構成しています。
Day1 マネジメントは、自分の人生を豊かにするものである
Day2 マネジメントは、他者の人生を豊かにするものである
Day3 マネジメントは、組織を理解して先手を打つものである
Day4 マネジメントは、組織の質を向上させることである
Day5 マネジメントは、責任を持って組織文化を創ることである
Day6 マネジメントは、責任を持って組織を変革することである
Day7 マネジメントは、私自身が何者かを問いかけるものである
Day8 マネジメントは、覚悟を持って成し遂げることである
【どんな人に来ていただきたいか?】
自分やチームや組織を少しでもよくしたいと思っている人なら、年齢、職位、職種そして経験年数は問わず歓迎します。むしろ、私なんかでいいのだろうかと思う人ほど来てほしいと思っています。
ただし、管理者向けの内容が多いので、管理者でない場合は、管理に興味がある人や、組織変革に興味がある人が望ましいです。
参加条件として、必ず積極的に各回のフィードバックをしていただきます。
第2期の募集人数は最大16人、先着順とさせていただきます。
【日程および会場】
第2期:2019年9月~11月 全8回
Day1 9月28日 土
Day2 9月29日 日
Day3 10月19日 土
Day4 10月20日 日
Day5 11月 9日 土
Day6 11月10日 日
Day7 11月23日 土祝
Day8 11月24日 日
(第1、3、5、7回は10時30分-17時30分、第2、4、6、8回は9時―16時)
会場:大阪
第3期(予定):2020年1月~3月 全8回
(1月12日、13日、25日、26日、2月15日、16日、3月7日、8日)
【費用】 全8回:24万円
*申込者には、別途振込先口座をお知らせします
*分割でもOKです。
*欠席した日の分は、無料で次期に振り替え可能です。
その他、ささいなことでも遠慮無くお問い合わせください。
なお、現在受講してくれている1期生のコメントもぜひご覧ください。
(http://office-katsuhara.com/archives/1279)
[お申込み・お問い合わせ先]
オフィスKATSUHARA 代表 勝原裕美子 office.katsuhara@gmail.com