勝原私塾のday6は、管理者倫理についての、これまた熱いディスカッションでした。
問題解決志向が染みついている管理者たちは、問題解決プロセスと倫理的意思決定プロセスとを混合してしまいます。
実際のマネジメントでは、倫理的な問題に向き合うときには両方を同時に使っています。
ただ、問題の原因を探ってそれにアプローチする考え方はよく知れ渡っていますが、倫理的意思決定プロセスというのは、それほど理解されているわけではありません。
そのため、たとえ倫理的に判断し行動ができていても、倫理的問題そのものが解決していない場合、自分を責め、自分の至らなさに苦しみ、自分が倫理的でなかったのではないかと落ち込むことがあるのです。
マネジメントとしてPDCAを回しながら、倫理的思考・行動をとる。その両立について、少人数のこの私塾でじっくり話し合いました。
それでも、最後には「もっと考える時間が欲しい」という声が上がりました。
それはとても大切なことなんです。
本当に自分が大事にしたい価値観にぐぐーっと迫っていく醍醐味のようなものを感じると、その感情の動きや思考を止めたくなくなります。
だから、相応の時間が必要です。
ただし、塾は限られた時間しか用意できません。
自分の中に埋もれた部分にアクセスすることを覚えた塾生たちですから、
きっと現場の実践の中で、繰り返しトライしてくれることと期待しています。