沖縄県看護協会でのサードレベル研修では、9時間にわたり、
管理者倫理、組織倫理の話をしました。
拙著『組織で生きる: 管理と倫理のはざまで』(医学書院)を使って進めるわけですが、その場の空気感、状態で、どのように表現するかは、毎回異なります。
ライブ感というものですね。
研修も終盤になると、
自分が普段何を大事に管理に当たっているのか、
その他に大切なことはないのだろうか、
自らの主体的な選択で、その価値観を選んだと言えるだろうか
次に同じことが起きて、同じ葛藤が生じても、今回と同じ選択をするだろうか
といったことを深いレベルで考えることになります。
研修中、休憩中、いろんな感想や質問をいただきました。
●私は、管理者として何かをきめるときには、人との関係性を大事に決めていることがわかりました。管理者としてこれでいいのか、今揺れています。
→ 関係性を大事にすることはとても大切なことです。
ただし、
「私は、関係性を大事にします」と言い切るのと
「私は、関係性の方を大事にしちゃった」と言うのとでは、全然違う。
これからは、主体的にどちらを選択するのかを意識してみてはどうでしょうか
と答えました。
●私は、管理者として、倫理的風土を根付かせるための倫理教育を充実させたいと思っています。そのためのモチベーション維持はどうすればいいでしょうか。
→ 人と組織の成長のために必要だからやるのであれば、
それは、モチベーションではなく、覚悟の問題だと思います。
と答えました。
●話を聞いていると、余計にモヤモヤしてきます。
→ 問題解決がされないうちは、スッキリしないと思います。
モヤモヤしているというのは、
自分の価値観にアクセスしているということだから、
その価値観が何なのかを意識してみてくだだい。
それが大事なプロセスです。
と答えました。
思い出せるだけ書いてみましたが、
何せライブなので、どんどん流れていきます。
でも、
研修生と講師が一体になる時に起こる感動は、ずっと残ります。
素敵な研修生の皆さんに感謝です。