一昨日、兵庫医療大学看護学部の4回生に
●医療・看護の質評価
●専門職と倫理
の2コマ、対面での講義をしました。
質評価のコマでは、
(株)ナースエナジー 代表取締役 亀井紗織さんが訪問看護をすることで、
利用者の方のQOLがどんどん上がっていく様子を、本人と利用者さん家族の許可を得て教材にしました。
専門職と倫理のコマでは、
北須磨訪問看護・リハビリセンター所長 の藤田愛さんの
コロナに罹患した患者さんへの訪問の様子(NHKのYou tube)を教材にしました。
私は、名簿を片手に、学生の名前を呼び、質問に答えてもらうことをします。
●どういうところが、優れた看護だと思った?なぜ?
●Aさんは、・・・っていう意見だったけど、あなたの意見は?
●なぜ、ルールを守るの?守らなかったら何が起きるの?
当たり障りのない答えだったり、抽象的な内容だったら、
私はより具体を質問したり、反論してみたりします。
そうやって、学生の考えの本質(もちろん、それは私の価値観と違っていても100%OKです)に行き当たったときに、
私の中の栓が抜けて、伝えたいことが伝わったなという感覚になります。
科目担当の先生は、
「勝原先生は、みんなが逃れられない問いを発してくる。
それにみんなはよく耐えたし、4年間でよく成長したなと思いました」
と言われました。
とにかく考える。
私はその機会を提供するのが、教員の大きな役割だと思っています。
このような中対面講義ありがとうございました。いつもまっすぐなメッセージが届く講義で、真剣勝負。そして看護にひたすらまっすぐな先達の姿を、学生もまたまっすぐな眼差しで見入っていました。こうして、看護の真髄が伝承されて行くんですね。
対面することが当たり前でないこと、対面だから伝わることがあると実感。改めて、自分の講義のあり方を振り返る機会にもなりました。昔から、いつも講義には緊張感があったなぁなんて、学生の頃も思い出しました笑。ありがとうございました。
荻野様
毎年、私に学部生と接し、私自身が発する言葉がどのように次世代に伝わるのかを確認する機会をいただき、ありがとうございます。
学生に問いを発する瞬間は、自分自身にも同じ問いを発する瞬間でもあります。
学生が答えようとするときは、私も自らの問いに答えようとするときでもあります。
それが緊張感なのかもしれません。
私も学ばせていただいています。
ありがとうございます。