昨年のFAJ(日本ファシリテーション協会)サミットで知り合った仲間と、
The Highest Common Denominator(Miki Kashtan著)の読書会を続けています。
第2章は、透明性について。
ここは時間をかけて読み、深くディスカッションしたので、
今年のFAJサミットは、これをテーマにワークショップをしようということになりました。
で、今日がその当日。
ファシリテーターの透明性とは、ファシリテーターが自分自身のことを、
その場の他者に明らかにすることです。
選択や決定の理由を敢えて明らかにすることや、自身の感情、思考、内面的な経験を開示することも含みます。
ワークショップでは、自分自身の透明性の傾向や、透明性による効果と懸念などを参加者と共に考えました。
私はどちらかというと、直感的に透明性を使っているように思っていたのですが、 よくよく振り返ると、その場の状態、相手との関係性、場のゴールなどに応じて、どこまで透明にするかを意図的に使っていることもあるなあと思います。
一般的に、ファシリテーターは場を尊重し、自分の考えや感じたことは控えます。
しかし、Mikiは、ファシリテーターが考えや感情を伝える(透明性)こともスキルとして必要だとしています。
ファシリテーターが、そう言ってくれたから場の空気がいい方に変わった、
話しやすくなった、
安心した、
発言の質が変わったなど、
その場や参加者にとってよい結果が得られるのであれば、透明性のスキルは使えた方がよい。
しっかり学んだ後は、自分がファシリをするときだけではなく、他の人のファシリを通して透明度や透明性の効果を感じやすくなるはず。
ミーティングやワークショップに参加する際の楽しみが増えました。