ウェルビーイングって訳せない言葉だけど体感はできる

投稿者: | 2023年11月28日

猫も杓子もとまでは言わないけれど、

政府も企業も団体も、
至るところでウェルビーイングという言葉を使っています。

私が看護を学び始めた頃から、
ウェルビーイングという言葉は基礎教育の中に入っており
「安寧」と訳されていました。
何かしら穏やかで整っているようなそんな感じでしょうか。

ただ、安寧と言うのは、一般的な言葉ではなく、
訳語としては定着しなかったのかもしれません。

ご多分にもれず、ヘルスケアワーカーキャリア学会でも、
今年度はウェルビーイングを年度のテーマとして掲げています。
このカタカナのウェルビーイング。
それが「私」という個人にとってどういうことなのかを、
この度、ヘルスケアワーカーキャリア学会のワークショップで、
考えるのではなく、体感してもらう試みを行いました。

仕事や健康状態、経済状態、友人関係等など、
いくつかの側面から、私がどの程度満足しているかという大体の点数を10点満点でつけ、
なぜその点数なのかということをブレイクアウトルームで話します。

例えば私なら、仕事の満足度は10点です。
生活に困らない位の仕事はいただけていますし、
好きでやりがいがある仕事を選択しています。
次回もお願いしますと言ってもらえます。
毎年、何かしら新しい企画をしてチャレンジできています。
仕事を通してのストレスがほとんどない、そんな状態です。

そんなこといくつも話していると、10点以上の気分になってきます。
それがある意味ウェルビーイング”より良い状態”。

健康状態はイマイチだなぁとか、家族との関係がイマイチだななどという点数をつけた人でも、
つけた3点について、どこが3点分満足なの?と聞くと、
それなりに答えてくれます。
できていないところに目を向けるのではなく、
できていることに目を向けると、少しいい状態になります。
答えてるうちに、あれ?これって、もしかすると5点はあるかも、
みたいに思っていくわけです。

今よりも少しでも良い状態になることを支援する、
元々持っているその人の力を信じて関わる、
これってコーチングマインドです。

人は3分でより良い状態、ウェルビーイングになります。
そして、コーチングマインド的に関われば隣の人のウェルビーイングに貢献することもできます。
そんなことを感じてもらえたワークショップでした。
一緒に企画運営をしてくれたヒーローズサポートの山之上雄一さん、いつもありがとうございます。

次回のワークショップは2024年の2月10日土曜日。
京都大学においてリアル開催です。
テーマは、組織のウェルビーイングの予定です。
カレンダー上では、翌日とその翌日はお休みの日。
ぜひ京都への観光がてら、ワークショップへのご参加をお願いいたします。
お待ちしています。



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