不慣れな環境にどうチャレンジするか

投稿者: | 2024年1月13日

京都大学医学部人間環境科学科でキャリア論の講義をさせていただくようになり、15年以上は経つでしょうか。
学生は3回生ですから、ゼミのことを考えたり、就職するか進学するかを検討したりといった時期です。

私としては、毎年、学生さんとやりとりしていて、気づかされることが多いので楽しみにしている講義です。

さて、今回は、なんだか違和感を感じながらのスタートでした。
昨年までもちらほらいたのですが、
今年は8割くらいの学生が、パソコンを開いているのです。
事前に送った資料が教員から学生にダウンロードできる形で送信されているので、学生は画面を見ながら私の話を聞き、画面上にペンで書き込みをしていきます。
つまり、パソコンで隠れて学生の顔がほぼ見えないという状況だったわけです。
こういう時代だといえばそうなので、とめることはできないわけですが、
教壇に立つ私としては、どこを見て話せばよいのかわからないといった状況になります。
それに、学生をみながらその場その場で大切だと思うことを引き出しから出してくることを得意としているので、表情が見えないとその技が使いにくいわけです。

ですので、
 ●質問してあてる
 ●いつも以上に教室内をまわり学生のパソコンをのぞきこむ
 ●休憩時間に飴ちゃんを配ってコミュニケーションをとる
 ●隣の人と話す時間をこまめにとる
などを意識的に多めにやり、
場のコントロールを図りました。

それでも違和感は残りますが、
大事なのは、私が違和感を感じることよりも学生が違和感を感じてしまうこと。
そうならないことだけは心掛けましたが、
果たして結果はいかに。

18:15終了と同時に教室を去っていく学生もいましたが、
おもしろかったですと言ってくれた学生もいました。
まだまだ、(非常勤)教員としての修行は続きます。

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