第39回日本手術看護学会年次大会(仙台)で講演をさせていただきました。
テーマは「コーチングマインドを活かした人材育成」です。
講演に先立ち、手術室に勤務する何人かの勝原私塾の人たちに、
私塾を通して、自分や現場がどう変わったのかをインタビューさせてもらっていました。
私塾では、コーチングという言葉を敢えて使う場面はほとんどありません。
ただ、私自身がグループコーチングをしたりコーチング的に関わることが多いので、塾生の人たちも、自然にコーチングマインドを身に着けるようになっていくからです。
さて、講演で紹介したAさんの事例。
スタッフへの関わり方に自信が持てず、こんな私が師長をしていてもいいのかと、私塾に来た時は悩んでいました。
しかし、私塾を通して自分を肯定することができ、看護部のビジョンを伝えるだけではなく、自分自身がどんな手術室にしたいのかという思いをスタッフに語り、みんなの力を貸してほしいと話をしました。
そうすると、スタッフと関わっていても、自分ごとなのか、話を整理すれば、スタッフが自ら向き合える問題なのか、どうしようもない問題なのかを整理することができたと言います。
その他にも、自分を信じ、周りを信頼することで、大きく職場が変わっていったというAさんの語りを私は壇上で代弁しました。
講演終了後、Aさんが感無量だと涙ぐんでいる姿が目に入りました。
その周りには、彼女が大切にしている6、7人のスタッフがいました。
その人たちも、
「師長さんが、こんなに悩んでいたとは微塵も思わなかった。聞いていて、本当にこの師長さんで良かった」と言い、涙ぐんでいたのです。
ああー私塾を作ってよかったと思えた瞬間が増えました。
ありがとうございます。
現場には、そもそも素敵な管理者がたくさんいます。
何かのことで、それを認められなくなっているだけだと思うのです。
そんな方の学びほぐしのお手伝いを私塾ではしています。
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