第21回日本看護管理学会学術集会 @ 横浜 が始まりました。
さっそく、18日(金)はトワイライトセミナーに参加。
タイトル「この時期だから考えてみませんか”看護の適正評価について”」
500名入る会場の7-8割は埋まっていました。
関心の高さがうかがえるテーマです。
奥田清子さん(厚生労働省保険局医療課課長補佐)の話を私なりに要約すると、次のような論理展開でした。
「現場では、看護師の数に応じた”看護”を行っているはずだ。
患者数に対する看護師数は、診療報酬の入院基本料で評価されている。
それ以外に、評価すべき”看護”とは何か?
きちんとエビデンスを出してほしい。」」
国の限られた財政の中で、何にお金をつけるか。
看護師が「頑張っている」からとか、「必要だから」では通じません。
私も、ずっと、「看護の可視化」と言ってきました。
自分たちで、自分たちの実践している看護に確固たる意味づけができることが大事。
自分たちが、自らの看護を可視化し評価できていなければ、
誰も評価のしようはない、してくれない・・・そんな風に考えてきました。
だから、
「入院基本料以外で診療報酬上の評価をしてほしかったら、エビデンスを出してください」という話も、もっともだと思って聞きました。
だけど、じゃあどうするか。
集った参加者たちが、「喝!」を入れられたことに、どれだけ反応できるか。
現場で・・・現場から・・・何を表現するのか。
考えないといけないのです。
二人目の話して箕浦洋子さん(評議県立尼崎総合医療センター副院長兼看護部長)は、看護必要度をもっと使いこなすべきだという論を展開されました。
看護師の配置(数)によって、患者の状態を適切にアセスメントできるかどうかが変わってくる。アセスメントしたことを、看護の価値として記録に残すことで看護必要度の点数に反映される という論調でした。
(すべてではありませんが、)現場では、
患者さんごとに、毎日「重症度、医療・看護必要度」というのをつけています。
チェック項目が複数あるので、漏れなくつけるのが大変だという声が、
あちらこちらから上がってきます。
だから、
診療報酬をもらうためのチェックではなく、実践すべき(した)看護を記録に残すという意識で取り組めるように管理者が支えることの重要。
そして、そこから見ててくる患者のニーズに、適切に看護の手を入れることが質保証につながるということが、箕浦さんは強調されました。
現場を離れて1年以上になります。
診療報酬の話は、少し遠くなってきましたが、
お二人の話を聞きながら、自分ができていたこと、できていなかったことを確認しました。そして、また、近くに引き寄せることができました。
まずは、今日のランチョンセミナー4「スマホで始まる未来の看護」で話をさせていただくので、そこで、このトワイライトセミナーでの学びも加えたいと思います。