名古屋から高速バスで約2時間30分。
昨夕は、長野県立こころの医療センター駒ヶ根で倫理の研修をさせていただきました。129床の精神科の病院です。
これまでも、”倫理”について検討することはあったようですが、
本腰を入れてやるという院長の固い決意のもと、
手挙げ方式で臨床倫理に向き合うプロジェクトが結成されました。
昨夕は、その決起大会の意味が込められた大切な講演会ということで、私もいつもとは違う緊張感を覚えました。
精神科のことは、まったくわからない私ですが、
・なぜ倫理を学ぶことが大切なのか
・医療者にとっての倫理とは何なのか
・倫理問題を明らかにすることで見えてくること
・異なる価値観を確認すること、そこから自分が大切にしたい価値観に気づくこと
などを話し、最後は、聖隷浜松病院での取り組みを紹介しました。
懇親会の席で、あるナースがこんな風に言ってくれました。
毎日、毎日、おかしいと思っていることが現場にあります。
あまりにも毎日なので、おかしいと思う私の方がおかしいのかとも
思い始めていました。
今日のお話をきいて、とにかくすっきりしました。
ありがとうございました。
すっきりしたと言ってもらえて、私もほっとしました。
ある事務職の方は、こうおっしゃいました。
どこから手を付けようかと思っていましたが、
今日の講演を聞いて、できることがいっぱいある、これならできる
と思えたことがありました。
早くとりかかりたいです。
明日につながる何かが職員の方に残すことができてよかったです。
(宴席では、長野県民の常識、信濃の国という県歌も歌っていただきました)
今日は、フリーなので病院見学をさせていただきました。
従来の精神科のイメージとは、まったくかけ離れたすばらしい建物の見学だけでなく、 朝8時30分からの全職種が参加できる合同情報交換の場から出させてもらいました。
看護学生時代の実習以来、縁がなかった精神科看護ですが、
私なりに気になることもあり、職員の方から宿題ももらい、
これをご縁に、ちょっと勉強してみようと思っています。
(@諏訪湖の見えるレストラン)
精神科においては、隔離拘束など行動制限や長期入院など現場では常に高い倫理観が必要とされます。以前とするとだいぶ、建物など環境面も変わりました。看護部だけでなく、全職種で倫理について学ぶ姿勢が大切だと思います。鹿児島で勝原先生とお会い出来ること楽しみにしております。
そのとおりですね。
この病院では、医師、看護師、ソーシャルワーカー、事務など、多職種の人が倫理検討メンバーに手挙げしています。
頑張ってほしいし、応援したいです。
鹿児島にも、また訪れたいです。
ピンバック: 見えないから知りたい。精神看護@浅香山病院 – オフィス KATSUHARA