講演は相互の学びの場:本当の自分の価値観に触れる

投稿者: | 2019年2月23日

群馬県看護協会で「管理者の倫理を見る目」と題した講演。
四ヶ月前にも、同じタイトルで同じ場所で講演させていただいた。
リピートのご依頼をいただけるのは、嬉しい。

そして、自分「も」いい感じで講演するときは、
新しい学びもいただける。

今日は、「倫理問題」という言葉は、
少なくとも私の研修では使わない方が、
話しが伝わるんじゃないかと気づかされた。

「問題」というと、解決したくなる。原因を究明したくなる。
そうではなく、「自分の価値観に真にひっかかること」を明らかにすることが大事だと私は言いたい。

「これだけは、大切にしたいことだ」
「これだけは、わかってほしいことだ」

私たちは、その状況に埋め込まれているので、
そういったことに、必ずしも気づいてはいない。
知らず知らずのうちに、蓋をしてしまい、
取り扱いやすい領域、目に見えてわかりやすい「問題」だけを扱っていることがある。

そこに気づくことが大事。
自分が大切にしたいと思っている価値観に触れることができたとき、
    私は、心からそれを大事にできているか
    私は、この状況を客観的にみたときに、これでいいと思えるか
を考えることができる。

正しいか正しくないかではなく、
私が大事にしていることを大事にできているか で考える。

今度から、少し言葉を変えて説明してみよう。
これまで、3時間以上の研修では採り入れてきた内容だが、
90分くらいの講演でも、受講者がそこまで自分にアクセスできる
伝え方を考えてみよう。

今一度、気づかせていただいた参加者の皆様に感謝。
みなさんの、真剣さが相乗効果をもたらせてくれました。

私が大事にしている価値観は、「学び合い、成長を互いに喜ぶ」です。

講演は相互の学びの場:本当の自分の価値観に触れる」への2件のフィードバック

  1. 大谷 忠広

    昨日の研修では、貴重な学びを得ることができました。管理者として、臨床で多くの倫理的な課題に直面します。それらを問題と捉えると、全てに最善の解を導き出さなければと思ったり、出せない自分は···と負のループに陥りがちです。しかし、先生からの大切にしたいことは何か?、これでよいと思えるかと言う言葉を受けて、自分の事例を振り返ってみると、与えられる環境や条件は限られているので、必ずしも最善の解ではないけれども、自分の大切にしているものと照合してBetterな選択ができているじゃないかと気付かされて、ふっと気持ちが楽になる感覚を体験できました。
    これからもモヤモヤとした時は、この言葉を思い出して照合してみようと思います。ありがとうございました。

    返信
    1. katsuhara 投稿作成者

      大谷忠広様
      気持ちが楽になったと伺い、広い会場でも伝わった感があって、とても嬉しいです。

      返信

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