就職不安と採用不安

投稿者: | 2021年1月27日

一昨日(1月25日)、京都大学医学部人間健康科学科の3回生に講義をしました。
キャリアに関する講義2コマです。

講義の途中や終了後にいろいろな質問を受けました。

・コロナの影響で、今までのような病院見学会やインターンシップが開催されておらず、病院の様子を知りたくても知る方法がない。そんな中で、どう就職活動を進めればよいのか
・オンラインでの病院説明会に参加しても、ホームページに書かれている内容と大差がない。だけど、今はコロナの影響で実習にも行けないので、現場感覚が乏しく何を質問したらよいかも、はっきりしない
・大規模病院よりも中規模病院の方が説明が丁寧だが、大規模病院の方が教育が充実しているように思う。何を根拠に病院を選べばよいのだろうか

「できうる限りの情報を集めて、納得のいく自己選択を」
 というのが模範解答ですが、なかなか厳しい状況のようです。

他方、病院側もどんな状態で学生が卒業してくるのかという不安をもっています。だからこそ、コロナ禍にある学生の状況を理解しようと努めています。
顧問先の京都岡本記念病院でも、学校側からの情報を収集し、これまでと何が違うのかを把握したうえで新卒者を迎える準備を始めています。

私が、学生の声を聞いてすぐに考えたこと。

 ①学生→病院
・「就職してよかった経験と本当に苦労した経験とを聞く」
 説明してくれる人に、ネガティブ経験も聞き、どうしてそれを乗り越えることができたのかとか、他の選択肢はあったのかなどを聞く。
・個別相談会を何度でも希望する(病院も、本気度が高いと思った学生には、本人が納得のいくまで対応してくれるはずです。その人の人生がかかっているのですから。だから、対応しない病院は、むしろやめた方がいいかも)

 ②病院←学生
 you tube や何かしらの媒体を使って、より臨場感のある説明会を開く。
たとえば、ビデオカメラを回しながら病棟やオペ室を歩き、学生がそこを一緒に歩いているかのような感覚で説明する。説明しながら随時質問を受ける。
(後で聞いたら、京都岡本記念病院では、すでにバーチャル見学会は実施しているとのこと)

まあ、他の病院でもすでに試みているかもしれませんが、とにかくコロナ禍であっても、相互が、できるだけリアリティを感じられるような肌感覚は必要だと思うのです。
それがオンライン説明会だから感じられないというのは、なんか残念。

みんなでアイデア出せば、
きっと窮屈ではない就職活動や採用活動が展開されるんじゃないかなあ。


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