覚醒後の真剣さ

投稿者: | 2018年11月23日

沖縄県看護協会で「組織文化・組織変革・組織の意思決定」の一日半の研修をしました。

二日目の朝、
私の姿をみつけるなり、研修担当者が満面の笑みで近寄ってきて、こう言われました。

「勝原先生、たいへんなことが起きています。
開始一時間前から研修生が全員揃って、もくもくと勉強しているんです。先生が、昨日、研修生を覚醒してくれたからです。」

覚醒???

組織文化は、そこに所属している人には見えにくい。
そのため、研修中は、なるべく客観的に組織を見ることができるような質問を繰り返し、
「自組織では当たり前でも、そうでないかもしれないこと」捜しをしてもらった。

・何でカンファレンスはするの?
・目標管理をしなかったらどうなるの?
・行事の時に、なぜ師長が料理を一品持参しないといけな
い の?
・敷地内の掃除。従業員が交代で行うことを、なぜ義務づ
けているの? など。

こういったことを突き詰めて考えることで、
自分たちの組織の文化に近づくことができる。

それでも、簡単に答えがでない。
深い思考が必要だ。
だから、早く研修場所にきて、自分がその思考のどこでつまずいているのかを確認したいと思ったのではないか。

研修が始まってから1時間近く、たくさんの質問や感想の声が聞けた。
・ここまで考えたけれど、その考え方でよいか?
・個人の価値観と組織文化がどう結びつくのか?
・今までの自分の仕事への向かい方を考え、「壁」に向
き合おうと思った
・理念と自分の行動のつながりが確認できた など。

私と、研修生との間のやりとりを、どう表現すればよいのだろうか。
うまい言葉がみつからない。

敢えて言うなら、
研修する側と受ける側とが真剣に向き合うそのとき限りの「ライブ」会場に化した・・・
そんな感じだろうか。

こういう研修は、本当にやりがいを感じる。

 

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