11月23日(祝)、ヘルスケアワーカーキャリア学会のワークショップ。
まだ、日本では聞きなれない”キャリア・ショック”という概念を扱いました。
特に、今回は、コロナ禍におけるキャリア・ショックの様相について、
第1波から第5波の時間軸の中で捉えることを試みました。
私がファシリテーションをする形で、
講師には、大手前大学教授の北村雅昭さんに務めてもらいました。
北村さんによる理論解説、そしてそれを受けての複数のワークという構成。
苦しくなったら、抜けてもらってもいいですよと最初にお話をしました。
いろいろ思い出してつらくなるかもしれないから・・・
もしかしたら抜けた方もいらっしゃったかもしれません。
ただ、残った方たちは、こんな風に表現してくれました。
カタルシスがたくさん起きたからのコメントだったように思います。
書ききれませんので、一部紹介です。
〇本当はショックを受けていたのに、
それを知らぬ間に封じ込めていたことに気づいた
〇組織(上司)との乖離があると感じていたけれど、
組織からの支援をずいぶん受けていたことに気づいた
〇思わず涙が出てきてしまったけど、泣きたかったんだと思った
〇 仕事人生で初めて感じた出勤がつらいと思った日も
逃げなかった自分 がいたことをほめたい
〇自分が大切にしていることがあるから、苦しかったのだと思えた
〇なんでもコロナのせいにせず、限界がある中でも最善を尽くす。
そういう仕組みづくりが未来の看護への貢献と信じる
〇病院が一丸となって取り組んだ。多職種との絆が深まった。
そのときはネガティブな感情しか持てなかった経験も、
安全だと感じられる場で振り返ることで、
新たな意味づけを生み出します。
キャリア・ショック研究はまだ国際的にも萌芽状態だそうですが、
ヘルスケアワーカーキャリア学会では、
学問的にも実践的にも探求してみようと思います。