かつてお世話になった看護部長さんが、
是非にと薦めて下さった映画です。
津幡修一さん 90歳
津幡英子さん 87歳
この二人の暮らしぶりや生き方を、
二人にとっては、ごくごく自然で当たり前の日常として、
でも、それは観る人たちにとっては非日常で理想郷のように表現されたドキュメンタリーです。
たとえば、木を育て、枯れ葉を集め、枯れ葉を撒き、土を肥やし、野菜を作る。
その野菜が毎日の食卓を彩り、生活にメリハリをつけていきます。
映像がすてき過ぎて、とてもうまく表現できませんが、
世代を受け継ぐことの意味、自然が自然に返るということ、
プロとして生きるということ、
不自由さの中に自由があるということ、
支え合うということ、それに、愛とは何か
そんなことをたくさん考え、感じ、震える映画です。
昔、小学校の校庭清掃で集めた枯れ葉で腐葉土を作ったこと、
おじいちゃんと庭の草むしりをしたり栗を拾ったりしたこと、
おばあちゃんがぬか床部屋で、いつもとれた野菜を漬けていたこと、
うちにも、つい先日まで、ケーキを作ったり鶏を丸焼きにしてきた45年選手のガスオーブンがあったこと、
そんなことをたくさん思い出し、
ほっこりと、昔と今が一緒の風船の中でふわふわするような
そんな愛らしい気持ちになりました。
http://life-is-fruity.com/ (公式サイト)