7月上旬に、英国の4カ所のマギーズ・キャンサーケア・センターを訪れました。マギーズ東京のメンバーの研修にくっつかせて行ったわけですが、たいそう刺激を受けました。
今回は、特にファンドレイジングという活動資金調達の仕組みについて学ぶことが大きな目的でした。
7月28日のブログに書いたように、日本では、まだ馴染みが薄いファンドレイジングのことを、もう少しお伝えしたいと思います。
今回は、ファンドレイザー(資金調達者)のインセンティブや資質についてです。
ファンドレイザーは、寄付、助成金、補助金、研究費などを集めてきて事業を継続させていくという大きな役目を担っています。
マギーズのファンドレイザーのインセンティブは、「マギーズのために、これだけいい仕事ができた」と思えることだと聞きました。
たくさん集めたら、その分見返りにキックバックがあるとか、集めた額に応じて報酬が変わるということはありません。あくまでも、一職員として、マギーズのために何ができるかをクリエイティブに考え、実行し、成果を出すことに喜びを感じているのです。報酬のインセンティブはそこにはありません。
ファンドレイザーにとっての「いい仕事」とは、マギーズセンターの価値をきちんと理解し、お金を出してくれる人や団体に信頼される存在となってその価値をストーリーとして伝え、そこから資金を調達することだと説明されました。
だから、
ファンドレイザーを募集するときには、こんなことを評価するのだそうです。
① 対人関係能力が高いこと
② 情熱があること
③ 物事を整理し優先順位をつけることができること
④ そして、「お金を出して下さい」と言えること
①、②、③を満たす人はそれなりにいるようですが、最後の「お金をください」が言えることが難しい。でも、それがとても大事だと強調されました。
ボランティアのファンドレイザーもすごく大事な役割を担ってくれますが、職員として存在することは大事なようです。ボラティアだと、それよりも優先すべきことができた場合、休んだり降りたりすることができます。でも、プロフェッショナルとしての職員はターゲットとする目標(額)を達成すべく頑張らないといけない責務が伴うからだとのことでした。
マギーズの一員として、どこのファンドレイザーも、誇りを持って仕事をしているということがよく伝わってきました。そして、みんなマギーズのことが大好きだということは全身からほとばしっていました。
だから、私もこうして出会った彼・彼女たちのことを伝えたいと思うのでしょうね。
実におもしろそうな仕事です。
ファンドレイザーの仕事、意義がありますが大変そうですね。日本ではあまり聞かない職業ですが、エジンバラからのリポートを読み興味を持ちました。もう少し若かったらw 挑戦するかも
年齢は関係ないので、ぜひ挑戦を・・・!