第76回日本公衆衛生学会総会(鹿児島)三日目でした。
今日は、”イノベーション・オブ・パブリックヘルス~経営学からのアプローチ”という会員が自ら企画するシンポジウムに出させてもらいました。
経営学の大切さを、学会で一緒に話しませんかと、滋賀県健康医療福祉部健康寿命推進課長の北川信一郎先生からお誘いを受けたのが、約半年前。
そのときは、なんだか面白そうかもくらいにしか思っていませんでしたが、
なかなか濃い議論ができたように思います。
それもそのはず。座長のお二人を含めて、ほぼ全員が経営学を修めているからです。
座長は、櫃本真聿先生と横井豊彦先生。
演者は、私の他は、吉野直人先生と北川信一郎先生 でした。
北川先生は、医師として保健行政に関わってきた経験から、保健所長や保健センター長のような「長」のつく人には経営学の知識が必要だと実感。自ら経営学を修められました。そして、熊本地震の際、DMATとして阿蘇保健所で活動する中で、経営学で学んだコンティンジェンシー(状況適応)理論を使い、その場に合った組織構造に切り替えるという経験をされたのです。そんな経験が、このシンポジウムの企画の後押しになったようでした。
私は、公衆衛生については門外漢です。だから、どんな話ができるだろうかと、随分悩みました。
いろいろ考えましたが、結局は、病院であろうと地域であろうと、人がいるところには、私の専門領域であるリーダーシップやモチベーションやエンパワメントなどの概念は不可欠です。だから、経営学を修めていたことが病院看護部長としての実践にいかに有益であったかを話ました。そこから、公衆衛生の学者や実践家である参加者が何かを学んでくださればと思っての15分スピーチでした。
経営学への興味が、あちこちに拡がればいいなと思っています。
彦根市在住の従姉弟です。二年前の今頃奥琵琶湖の湖と秋桜の絶景写真をFacebookでみつけました。今年もその季節となりました
皆様本当にお世話になりました